榎本 潤  Jun Enomoto

国立音楽大学ピアノ専攻科を経て同大学院を修了。小林道夫、柳川守、ダン・タイ・ソンの各氏に師事。
大学在学中より学外の演奏会に数多く出演し、1988年、東京イイノホールでの「フレッシュ・コンサート」にてモーツァルトのピアノ協奏曲を演奏し、ピアニストとしてデビュー。コンサート・ピアニストとしての幅広い活動を始める。
第7回ピアノオーディション全国大会入賞。第34回北九州芸術祭にて最優秀伴奏賞及び全日空賞受賞。
繊細な音色とダイナミックな表現力を併せ持ち、ソリストとして『ザルツブルク室内管弦楽団』や『モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団』など世界的オーケストラと共演。一方、柔軟な音楽性でアンサンブル・ピアニストとしての存在も際立たせており、これまでに 古澤巌(ヴァイオリン)、大谷康子(ヴァイオリン)、川井郁子(ヴァイオリン)、アナスタシア(ヴァイオリン/ロシア)、赤坂達三(クラリネット)、山形由美(フルート)、錦織健(テノール)、岡本知高(ソプラニスタ)、キュウ・ウォン・ハン(バリトン/韓国)、東儀秀樹(雅楽)の各氏ら著名アーティストと全国各地で共演を重ねている。
また、チェンバロ奏者としては、在学時より小林道夫氏のもとバロック音楽の研鑽を積み、小林氏とは全国各地で共演。『ゆふいん音楽祭』、『東京ゾリステン』のヨーロッパ公演(フランス・ポーランド)、オーチャードホールでの『モーストリー・モーツァルト・フェスティヴァル』などに参加。ソリストとしては『新イタリア合奏団』や『コンバッティメント・コンソート・アムステルダム』、『N響合奏団』などと共演。
合唱指揮者としては、全日本合唱コンクール全国大会など数多くのコンクールにて入賞を果たしている。
CDは、岡本知高氏や大谷康子氏のアルバム制作に数多く参加。これまでに編曲・作曲作品も数多くあり、2013年には、自衛官ヴォーカリストとして話題を集めた三宅由佳莉氏(ソプラノ/海上自衛隊東京音楽隊)のファーストアルバム『祈り~未来への歌声』にて楽曲アレンジを提供。楽譜は、オリジナル合唱曲『じぶんいろ』と編曲作品『旅立ちの日に』が全音楽譜出版社から、編曲作品『千の風になって』『花(森山直太朗)』の楽譜がカワイ出版から、それぞれ合唱ピースとして発売されている。
2014年からは声楽アンサンブル『Jスコラーズ』を率いてBS-TBS『日本名曲アルバム』に出演。2017年からはBSテレビ東京『おんがく交差点』にもピアニストとして出演してる。
2018年にデビュー30周年を迎え、日本の歴史的なピアノを使用したソロ・アルバム『榎本潤×松本ピアノ~スイート・トーンの調べ~』をリリース。
現在、国立音楽大学講師(ピアノ)。本年4月より同大学院講師も務める。Jスコラーズ音楽監督。